Academia * Academy
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ショパンアカデミーはポーランドでは一番大きな国立音楽大学で、大学課程は5年間らしいです。1826~29年にショパンもヨゼフエルスナーのもとここで学び、パデレフスキやツィメルマンなども卒業生です。
学校内はとてもきれいでした。このあいだのショパンコンクールで一斉に学校も街もきれいになったそうです。写真はエントランスすぐのところにあるショパン像。右にいくと、写真のようにコートを預けるクロークがあります。クロークはお店などどこにいってもあって、預けるように言われます。このクロークのおばちゃんは毎日挨拶してもいつも無表情な顔でしーん。。。でも、1週間くらい経った時、引き換えの札を渡す前に、私の顔を見てコートを持ってきてくれて、「wa~~す~ぺる~」と思わず言った時「・・・( ̄ー ̄)ふっふ」と、やっと笑ってくれました(・ー・)
階段を上がるとレッスン室や練習室、ホールなどがありました。ロの字型の建物なので、向こうに見える窓のところが練習室です。

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練習室のピアノは、予想通りな感じでしたでもフランスよりはましだったような。。海外は日本のように調整されたピアノがなかなかないんです。
フランスの時はハンマーがおれてたり、ペダルがあがらなかったり、鍵盤がもどってこなかったり。。今回はそこまでではなかったですが常にシャラララ鳴っていてペダルの練習ができない部屋や、ある音だけ音質が飛び出たりひっこんだりすることも普通です。レッスン室のピアノは普通に弾けるものだったので、そういえばピアノってこいう楽器だった・・とレッスンのたびに思いました日本は音大でなくともまともなピアノがどこにでもあります。とても恵まれていますよね・・
でも、そのアカデミーのピアノ達も味があって・・今は懐かしいです。
休憩の時は窓の向こう一面の公園を眺めてました。雪の中を散歩の犬が嬉しそうに走り回っていました


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1階には楽譜屋さんもあり何度もたちよりました。お店のおじさんはポ語とイタ語しかしゃべれなくて、私は英語と日本語。。通じる言葉が何もない状態でしたがなぜかコミュニケーションがとれたくさん楽譜を探してもらい、おみやげものや近くのご飯やさんも紹介してもらえました。このおじさんは20分ほど歩いたオペラハウス近くの楽譜屋の店員さんでもあって、あっちへ行っても「じんどぶるぃ~~♪(Hello~♪)」といらっしゃったのでびっくり?!「今日はいいものがあるよ~(推測)」と、プレリュードの自筆譜を見せてくださいました。帰ってきてから分かったのですが、元ワルシャワフィルの団員さんだそうで、サヴィツキさんというそうです。朗らかでよく歌っていて体も大きかったので、歌の人かとおもってました

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私達の宿泊は学校の寮「ジェカンカ」で、学校から歩いて15分くらいの所にありました。毎日歩いて通う道には、教会が3つに、スーパーやCAFE、本屋さんやケバブのお店、なんでもあって、あきることがありませんでした。夜も1人で歩いている女の子もいたりして安全な街でしたよ☆お店を探して人に尋ねてもみんな親切に教えてくれ、ついてきてくれた女の子もいましたその子は、5分くらい話しながら歩いた後、別れ際に名前を聞いてくれました。ほんのちょっとの出会いだけど、名前を紹介しあうのっていいな~と思いましたナターシャちゃんと言ってとってもかわいいアカデミーのフルーティストでした。

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さて寮のお部屋はこんな感じの2人部屋で快適でした写真を見ていると毎日ルームメイトと感動を語り合ったことを思い出します
ここでびっくりしたのは空気が「静か」だったこと。雪が音を吸収するのか、無音というものを初めて体験した気がします。普通は静かだと、何か機械のぶーんという音がしていたり、外の音が聞こえたりしますよね?そういうものが全くなくて、ほんとに無!誰かがしゃべらないとシーーーーーンとなって、そして音がないと平衡感覚?とか距離感がおかしくなるような・・・不思議な感覚がありました。
・・・今日本は春になってきて、空気が生き生きと動いていて・・空気にも生命を感じますが、そのポーの冬の夜は空気の中に何の息吹もなく、すべてが寝静まっている・・という感じでした。そういう空気の中で毎日過ごしていると、自然に人の気も落ちついたものになってくるのでしょうね。。^^?

wrote in Apr 2006

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