pianista * pianist
さて、Rafał に会えたときの様子です。

彼には会える予定は全くなかったので、本当に本当にラッキーでした
友達と感動のまなざしで見つめていると
「Do you like Chopin ?」と恥ずかしそうに話しかけてくれました。
コンサートに行った事やコンクールを泣きながら聴いていたことを伝えるとまたはにかんでいて、
優勝者と思えないくらいの謙虚さ、そして・・なんともいえない透明感を感じました。

彼の手はショパン博物館で見たショパンの手とそっくりでした。
男性にしたら細いくらいですが大きな手でした。

容姿も演奏も、あんなにショパンと重なるピアニストは今までにいないですし、今後もなかなか出てこないのではないでしょうか。

「弟子から見たショパン」の中にでてくる、ショパンの演奏に対する弟子の感想は、私がRafałに感じたものと同じでした。
もしRafałの演奏を聴いていなかったら、その文章を大げさに感じたかもしれません。しかし、彼のおかげでそれを実感として感じることができ、ショパンの演奏を想像することをより容易にさせてくれました。
審査員も次々と涙を流し、コンクールを聴いていた多くの人が、彼を通してショパンに会えたのです。
これは多くのピアニストにとって、念願であり、感動であり、
そして再現芸術を演奏する者にとって、作曲家と同化する、ということは、
基本かつ究極な目標であります。
彼は奇跡のようです
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そして、ポーランドでは入賞ツアー直後の山本貴志くんにもお会いできました。
演奏にも、言葉1つ1つにもあまりにも感動してしまって涙が止まりませんでした

すごく謙虚な方なのですが、あんなに美しく心に響く音楽ができるまでには、人並みでない努力と向上心、
頭の良さ、5感をフルに使える感性が必要で・・本当に尊敬です。

そして世間から天才と呼ばれる人々に会った感想としては・・・
内に、ものすごく強い精神やポリシーを持っていて
その才能を守らないといけないと周囲に感じさせる雰囲気をもつ・・という印象でした。
きっと多くの人が自然に彼らのために動きたくなったり、邪魔をしないように気遣ったりして
もっている能力が存分に発揮されるよう願うのではないでしょうか。。
そういえばショパンの周囲もそうでしたね。。

テレビで見ていた人々、しかも自分の理想な演奏をする人達にそれから4ヵ月後に会えてしまうなんて・・・
人生何が起こるかわかりません😊


そして、音楽を好きな心、これが何よりも大切なのだと感じました。
もう一踏ん張りという時、「極めよう」と思う気持ちを支えてくれるのは、この「好き」という気持ちなのでしょう。
wrote in 15 Apr 2006