Chpin’s Footsteps

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ジェラゾバヴォラにあるショパンの生家へも行きました。
ワルシャワから車で1~2時間くらいで、移動中はのどかな広い風景でした。
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ピアノも展示してありましたが、黒鍵の幅が狭くて長かったです。
これなら黒鍵のエチュードも弾きやすい??
オクターブも届きやすいので白鍵も少し狭いようでした。
ピアノの高さも低いので、弾く姿勢も現代とは異なってきますね・・・
ショパンのお気に入りのピアノはプレイエルでした。
プレイエルに関するショパンやその弟子、リスト達の言葉が残っています。
「気分のすぐれない時はエラールのピアノを弾きます。これだとすぐに完成された音が出せますからね。でも元気があって自分だけの音を出してみたいなと思うときは、プレイエルが必要なのです。」 |
カラソフスキが聞いたショパンの言葉 |
「ショパンは少しやわらかくヴェールがかったような、銀のような音色のタッチの軽いこのプレイエルピアノをとりわけ愛用していた」 |
リストの言葉 |
「ショパンは極端に強いピアノの音には耐えられなかった。そんなものは「犬の吠え声」だと言っていた。昔は楽器も小さくて華奢なものだったから、フォルテを引くと本当に不快な音がしたのである。」 |
ミハウオフスキによるミクリの言葉 |
* ミハウオフスキはミクリの弟子、ミクリはショパンの弟子です。 |
「弟子から見たショパン」より |
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ショパンの手形もありました。小指がとってもながくて指は細め。
私より少しだけ大きいくらいでした。よく小さいと言われるショパンの手ですが、そんな事はないと思いました。楽譜から音符を拾っていても、10度は普通に届いていたことが分かりますし・・なぜそのような噂が広まったのでしょうね?リストより小さかったからでしょうか。
デスマスクもありましたが、本当はもっと苦しそうな顔をしていたものを少し穏やかに作り直したものだそうです。
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これはジェラゾバヴォラでで撮った 自筆譜です。 |
20歳くらいまでの手紙はとてもきれいで丁寧な字で、晩年になると走り書きになり、行も少し斜めになっていたりして(若い頃のものにはそういうものはありませんでした)病気による呼吸の乱れを感じました。
楽譜も細かく丁寧に書いてあり、ペダルの指示やデュナーミク、アクセント記号などももちろんそのままでした。
ウィーンではモーツアルトとベートーヴェンの自筆譜を見ましたが、
それぞれ特徴的で性格がよく出ているように感じました。
wrote in Mar 2006